知財コラム

「会いに来てくれる審査官」

皆様は特許庁の審査官に会ったことがあるでしょうか?
少し前の話ですが、昨年度下半期の NHK 朝ドラはインスタントラーメンを発明した夫婦の物語でした。このドラマの中で、大阪に住む主人公が東京の特許庁に呼びつけられ、特許出願した発明の内容を審査官に説明させられるというシーンがありました。その中で審査官は仏頂面で高圧的で居丈高な人物として描かれていました。
舞台の背景となった昭和 30 年代には本当にそんな審査官がいたのかもしれませんが、令和の時代の審査官は、とってもフレンドリーです。そして東京の特許庁まで出願人を呼びつけることもありません。それどころか、会いに来てくれます。
審査官との面接は、実際の発明品を見せて本願発明の特徴を審査官に伝えたり、審査官の心証をその場で聞いたりできて、とても有意義な制度ですが、特許庁はさらに、審査官が出願人のもとに出張して面接を行う「出張面接」という行政サービスを設けています。
出張面接は、出願を多数する一部の大企業だけに向けたサービスではなく、たとえ一件しか出願していないような出願人でも堂々と利用できるサービスです。特に中国地方に住む出願人にとって東京まで出向くのは大変ですので、出張面接を利用するメリットは大きいかと思います。
ところで、特許庁は毎年「巡回特許庁」というイベントを各地域で開催しており、巡回特許庁が開催されている期間、その地域では、出張面接が集中的に実施されます。今年度の中国地方での巡回特許庁の開催期間は、令和元年12月11日~令和2年1月7日となっております。運良くこの時期に意見書提出期間が重なる出願があれば、折角ですので、出張面接を利用して審査官に会ってみてはいかがでしょうか。

出張面接について:https://www.jpo.go.jp/system/patent/shinsa/mensetu/junkai.html
巡回特許庁について:https://www.junkai-jpo2019.go.jp/

(日本弁理士会中国会 弁理士 川角 栄二)

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