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知財コラム

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中国会はっぴょん 知財コラム

「特許・商標等の出願状況について」

2023.03.01

特許庁が毎年報告する特許行政年次報告書では、知的財産をめぐる国内外の動向と特許庁の取組について、まとめて報告されており、国内外の出願・登録状況や審査・審判の現状を把握できるようになっております。
興味のある方は、以下の URL より閲覧することができます。
https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/index.html
本報告書には、例えば以下のような統計情報が記載されております。
2012 年の特許出願件数は約 34 万件であったのに対して、2021 年の特許出願件数は約 29 万件となっており、この 10 年間で出願件数が約 15%減少したことが読み取れます。2012 年の実用新案登録出願件数は約 8100 件であったのに対し、2021 年の実用新案登録出願件数は約 5200 件となっており、この 10 年間で出願件数が約 36%減少したことが読み取れます。また、2012 年の意匠登録出願件数は約3.2 万件であったのに対して、2021 年の意匠登録出願件数は約 2.9 万件となっており、この 10 年間で出願件数が約 10%減少したことが読み取れます。
これに対して、この 10 年間で唯一出願件数が伸びているのが商標出願となっております。具体的には、2012 年の商標出願件数は約 10.7 万件であったのに対して、2021 年の商標出願件数は約 16.5 万件となっており、この 10 年間で出願件数が約54%増加したことが読み取れます。
これには、世の中の流れや法律改正等、様々な事情が介在していると思われます。特許行政年次報告書には、他にも有益な情報が多く記載されておりますので、興味のある方は閲覧してみてください。

(日本弁理士会中国会 弁理士 河野 元)