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「トランプ氏のニュースに思う」

2024.02.07

日米ともに政治の話題が賑やかである。米国では、トランプ前米国大統領の復活の兆しがニュースを沸かせている。2016 年を回想すれば、11 月 4 日「Fintec(ブロックチェーン)がもたらす社会の変化」講演を聴、講師とのパーティ会場へ向かうタクシーで仲間二人と米大統領選が話題にのぼる。米国のパワーの源が知られていないと思った。その二人はトランプが当選する可能性を露とも思いもしてなかったからである。以前、滞米時にノースカロライナ州ラーレ市街から近郊の「ハンギングロックマウンテン※」へドライブしたとき、州都ラーレの街を抜け山間の途へ向かうと、突如一本道の両側に地平線まで農場が広がる。度肝を抜かれた。「よくこんな国と戦争を起こしたものだ」という昔の山本五十六の思いと、「これじゃ石油いらないじゃないか」という今の思いとが交錯する。改めて調べてみると、米国では、現在バイオ燃料の生産と利用が進み、日本のガソリン消費量(年間 5000 万キロリットル)相当の実績を示す。米国の産業政策の持続性と、農業政策との連携を伺わせる。かつて、南洋でさとうきび栽培が手掛ける南洋興発という会社があったという。一方、自らの知財畑、WIPO(国連)では未だ敗戦国の歴史をひきずるのか、日本語の公式言語化はほど遠い。最近、英国が NATO の枠組みとパラレルに英国ウクライナ二国間協定を結び、自由な思考と外交フットワークの軽さを見せつける。環太平洋の枠組みの中で二国間協定を締結するなり、産業経済政策・農業政策・外交を通じた大きな枠組みを拓き、足元の環太平洋地域を舞台に、例えば、バイオ燃料の胎動を語れるように、2016 年とさほど変わらぬ今の閉塞感を脱せないものかと思う。産業経済と農業と外国のミックスが未来を拓くと思っている。今年は中国地区でも農業知財に力を入れていこうと思う。
※https://en.wikipedia.org/wiki/Hanging_Rock_State_Park

日本弁理士会中国会 弁理士 久保 雅裕